邪神たちの楽園 立ち読み
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横にやってきた。 「大野君だ。関川君も同じ部署だ、知ってるだろ?」 「はあ・・・。」  今度はリカが生返事したものの、実はあまり知らなかった。 「大野君、きみ、今、取りかかっている仕事は何もなかったよね。すまんが、関川君の仕事を手伝ってやってくれんか。」  大野が返事するより先にリカが口を開いた。 「ちょっと待って下さい、デスク!私は一人で十分です。空手だって、黒帯ですし・・・。」 「護身用じゃない!監視用だ!君が先走った行動をとらんようにな!」 「でも・・・。」 「いやなら、この話は無しだ!」  最後通告だった。 10

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