photo俳句 8月号
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野菜摘みぐにゃり踏みたり毒まむし朝の生ジュース用のケールの葉を摘みに裏庭に降りる。石段を登ろうとした拍子に、ぐにゃりと何かを踏んずけた。糞を踏んでしまったかと、足をあげると、やはり糞のような色だ。しかも、そこから雑草が伸びている、さらに近付いてみると、蛇だ。しかも、頭が三角なので毒蛇に違いない。恐る恐る、階上に飛びのいて、様子をうかがうが、動かない、私が踏み付けたので、死んでしまったか?否、それほど強くは踏んでいないので、動かないとしたら死んでいるのかもしれない。急いで逃げかえって、ネットで調べると、色や模様、頭の形、長さからして、日本蝮(マムシ)に間違いない。我が家の裏庭はもとより、空き家になっている右隣、放置ミカン畑の左隣り、年々、自然化が進んでいるので、蝮がいてもおかしくない。カラスやトンビが咥えてきて、途中、あきらめて落としたか、猪が捕らえたものの、まずそうで放棄したか。そういえば、今年は、今回を含めて、まだ3回しか蛇に出会っていない。猪の数が増えているようなので、猪の■食になったのだろうか。近くの猟友会の人の話では、雑食の猪の胃の中から蛇もみつかるので、ミミズ同様、格好のエサになっているようだ。朝食後、2階の窓から見たら、居なくなっていた。生きてたのだ。長靴を履いていて良かった。

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