photo俳句 8月号
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たお蝉斃る短き命生きぬきて 蝉が道路の上で斃(たお)れている。土の中の年月の方が長いといわれる蝉。地上に出て、交尾し、子孫を残して短い地上での生活を終える。鮭なども子孫を残こすと程なく死ぬという。人間は子孫を残してから死ぬまでこんなに長くていいのだろうか?男は年老いても子孫を残すための営みを積極的にするべきなのではないか?疑問が残る夏。

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