photo俳句 8月号
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むしうがつはうらのさきのなつのそら虫穿つ葉裏の先の夏の空 郷戸公園での朝の中国健康体操、このところの猛暑で、参加者も少なくなっている。体操で上を向くと、桜の葉に小さな穴があいていて、その先に夏空が広がっている。野菜を食すヨトウムシや青虫、黒虫と違って、桜の葉を食する虫には遠慮があって、全て食い尽くすことはない。そういえば、鶏の卵を盗む蛇は、けして雌鶏を襲うことはないそうだ。雌鶏を害すると卵がなくなってしまうことを知っているからだという。野菜の芽まで食い尽くす虫は知恵が足らないようだ。

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