大規模修繕工事新聞2020年2月号(第122号)
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202025◇..3マンション大規模修繕工事完成保証制度のご案内一般社団法人 全国建物調査診断センター〒108-0075 東京都港区港南1丁目8番15号 Wビル8階るを得ない、苦しい状況であったことは想像に難くない。 「御社に求めているのは、何度も言いますが説明責任です。管理組合としてこれだけ要請しているにも関わらず、一度たりとも説明に来ない。話し合いをしようともしない。それが一番の問題です」「営業部と工事部が全く違うのであれば別会社にすればいいじゃないですか」「不信感があるから説明に来てと言っていることに対して何も返事がないからこういうことになっているんです」―管理組合が求めているのは話し合いの場を持ち、納得する説明をしてもらいたいだけ。工事が完了していないのに完了したと主張している、さらに「未塗装部分の工事費用は返金します」とはどういうことか。 とはいえT社の反応はあくまで鈍い。「責任は工事部が握っているというか、そこが動かないと…」。やはり、どうしても“逃げ”の回答しか持ち合わせがない。 管理組合は「話し合いをしないで問題を解決しようというのは無理がある」とし、管理会社を変更した今も、“前”T社からの対応を求めていくつもりだ。マンション大規模修繕工事を依頼している工事会社が、工事完成前に倒産しても、わが国初の『大規模修繕工事完成保証制度』なら“安心”です。万が一、工事完成前に工事会社が倒産しても、確実に工事を完成することができます。●マンション建物概要・1975(昭和50)年9月竣工・SRC造・1棟・7階建て・全76戸●大規模修繕工事履歴・第1回 1988年6月・第2回 2000年6月・第3回 2010年5月 ※施工はすべて委託管理会社へ発注●管理会社変更までの経緯・ 1975年9月竣工以来、日常の維持管理や大規模修繕工事すべてを管理会社に委託。・2010年5月、第3回大規模修繕工事を実施。・ 2016年1月、第40期理事会で漏水痕や鉄部塗装工事の瑕疵を管理会社に指摘。・ 2016年7月、管理会社が瑕疵を認める。この頃から管理組合内部で建物管理や工事についての関心が高まる。・ 2017年6月、理事数人で各所の目視点検を行い、管理会社にその結果を指摘した。 ①鉄部のネジ山が塗りつぶされている。 ② PS扉等、扉を閉めたまま塗装された個所があり、 ③共用廊下手摺、H鋼に錆が発生。 ※管理会社へ説明を求めるも納得のいく回答なし。・ 2017年11月、管理会社工事部長名で「大規模修繕住宅金融支援機構提携金融機関株式会社 ジェイ・モーゲージ バンク塗料のはがれ、開閉がしにくくなった。(4ページにつづく)外階段の裏側も塗装がはがれている屋上防水の立ち上がり部分マンション大規模修繕工事完成保証制度についてのお問い合わせは立ち上がり部の裏側。塗装不良が68カ所あったPS扉の塗装は、扉を閉めたまま塗装されていた☎03-6304-0278管理組合様へ、  必ず工事会社にご相談下さい。

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