大規模修繕工事新聞2019年10月号(第118号)
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2019125..3ンなどは外の民間駐車場を借りざるを得ないことも原因と考えられた。 駐車場使用料収入は管理費会計に60%、積立金会計に40%組み込み、メンテナンスは管理費会計から支出していた。メンテナンス費は1パレット3,000円×年6回×75台で合計年間135万円。このため、収入とならない空き駐車場分は「無駄な出費」となっていた。 管理組合は2009年、1回目の大規模修繕工事に併せて、Q1.機械式駐車場を自走式立体駐車場に変えることによるメリット・デメリットは?A1.メンテナンス費、修繕費等の節約ができるメリットがあります。 ただ、自走式立体駐車場はバリアフリーに関しても車のスロープはあるが歩行者の昇降はどうするのか、消防車の侵入通路の問題、防犯関係では死角ができてしまうと防犯カメラの導入、低層住戸の景観・圧迫感などの問題をクリアする必要があります。Q2.機械式駐車場285台のうち23台(約8%)で空きがでている。空いているところは住民に1日500円で貸し出しをしているが、借り手も少な 全建センター/駐車場リノベーション機構では下記のような駐車場のさまざまな問題をワンストップで解決するための相談を受け付けています。(1)駐車場使用料の会計処理、税金対策 (2)迷惑駐車対策・防犯対策 (3)メンテナンス内容の見直し(4)空き駐車場への対応 (5)機械式駐車場リニューアル<問い合わせ先>一般社団法人全国建物調査診断センター「駐車場リノベーション機構」☎03-6304-0278 FAX03-6304-0279E-mail:info@zenken-center.com URL:https://www.parking-renovation.com25台分の機械式駐車場を解体・撤去・整地を総会で決議。その工事費用は約300万円であった。 25台分のメンテナンス費45万円で換算すると6年半で回収でき、また電気代や修繕費、将来の建て替え費等の節約にもなる。 解体後は平置き6台分とし、使用料収入を積立金会計に組み込むようにしている。いため、23台分の空き駐車場の対応を考えているところです。A2.空き駐車場を区分所有者に貸し出している場合は全部非収益事業となり管理組合に所得税等がかかることはありません。また現在は1日という短期間の貸し出しなので収益事業(駐車場業)にも該当しないといえます。 ただし、募集を広く行い、使用料金、使用期間など貸し出し条件において区分所有者と非区分所有者で差異がない場合、単なる市中の有料駐車場と変わらないということになり(国税庁の見解)、駐車場業としての収益事業に該当することを注意してほしいと思います。関東防水管理事業協同組合 駐車場Q&A

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