大規模修繕工事新聞2019年10月号(第118号)
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2あてていくこととした。 工事期間は約1年。この期間の仮駐車場をマンションから車で15分の横須賀市の土地を借りることができた。管理組合負担でシャトルバスを日に往復40本運行。さらに仮駐車場代も管理組合の負担とした。 工事完成後は、「待つ」ことがなくなった使用者の利便性に加え、駐車場を独立会計としたことで借入金を返済し、将来は支出のない駐車場経営の展望が見えてきたという。 既存の駐車場は、新築当初より1階住戸の専用庭の一区画にある専用使用権付き平置き駐車場12台と、機械式駐車場75台が設置されていた。 この機械式駐車場は築年が進むにつれて借り手が徐々に減り、最終的に25台分ものパレットが空いた状態が続くことになってしまった。155cmという車高制限があり、流行のミニバ解体される前の機械式駐車場25台分工事前、既存の機械式駐車場施工中の地下部分施工中、機械式駐車場を解体・撤去撤去後は平置き6台分を確保北海道支店 東北支店 横浜支店 中部支店 関西支店 九州支店立体自走式駐車場が完成 File Data. 134 特別編=機械式駐車場リノベーション=機械式駐車場撤去① 横須賀市・1998年竣工・SRC造・701戸4段昇降横行型605台を解体11億円かけ立体駐車場建設へ 4段昇降横行型605台。1カ所に故障があると25~30台の車の出し入れができなくなった。日頃も通勤時は車を出すのに15分~20分待つのは当たり前だった。 こうした不便さ、車両制限による駐車場利用率の低下、毎月のメンテナンス費や将来的な建替え費用の莫大な支出などの理由で機械式駐車場すべてを撤去、一気に自走式立体駐車場の建設に踏み切った。 総工費は約11億円。修繕積立金を使い切ることができないため、6割を借り入れ。これまで管理費会計に入れていた駐車場使用料を独立会計とし、借入金の返済やメンテナンス費用に機械式駐車場撤去② 川崎市川崎区・1999年竣工・RC造・101戸メンテ費が管理費会計を圧迫解体後は平置き6台分が積立金へ管理組合

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