大規模修繕工事新聞2019年8月号(第116号)
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201985..9092-436-1388大規模修繕保険事業課NPO日本住宅管理組合協議会/集合住宅管理新聞『アメニティ』2019年6月5日付第441「論談」よりTEL:03-6824-9440 FAX:03-3562-8031た女性と後部座席の女性がけがを負った。 タイルは縦40cm、横30cm。施工しやすいシート状で、20枚程度の小さなタイルがユニットになっていると思われる。 このマンションでは熊本地震の際、タイルが落下し補修していたが、今回の落下との関連は不明である。 新築時の施工会社は、地震によってタイルが落下したと思わせたかもしれないが、今回のタイル落下は施工の悪さを想像させる。外壁タイルの浮き問題 マンションの外壁タイルの浮きは、この数年耳にするが、表面化していない。それは新築時に施工したゼネコンが、管理組合との交渉過程で口封じを和解の条件とするからである。 自らの施工品質を棚上げし、お金を払えば済むとの考築浅マンションの外壁タイル落下 4月17日正午過ぎ、熊本市中央区の築5年・11階建てマンションの11階部分から外壁タイル2枚が落下し、走行中の軽乗用車に直撃。運転していえ方は品質問題に対する真の反省とは言えない。このような例は後を絶たないが、改修工事における施工品質も同様である。 今も手抜き工事があるが、設計監理会社や施工会を売上や資本が大きいという理由だけで選定せず、それらの会社の基本姿勢や実績、そしてウワサも知りたい。それらは一定の批判力(正しい知識・考え方・整理力など)を持っていないと真実をつかむことはできない。次の50年に向けた日住協元年 NPO日住協は創立50周年を迎えているが、その端緒は古くて新しい問題である。 当時、旧日本住宅公団が分譲した団地でベランダの落下や雨漏りが多発。14団地管理組合が集まって旧公団との交渉に臨み、その結果やっと問題が解決に向かった。 NPO日住協は瑕疵問題をきっかけに誕生したのである。 団地やマンションの瑕疵問題は今も続いている。冒頭の外壁タイル落下の管理組合は、どのように対応しているのであろうか。 改元の最初の年を元年というが、画期的な物事の出発点という意味にも使われる。次の50年に向けた新たなNPO日住協元年であるとの認識に立ち、原点を見つめながら管理組合のために活動していきたい。 首都圏マンションリニューアル事業部 北海道支店 東北支店 横浜支店 中部支店 福岡営業所052-212-5210(NPO日住協論説委員会)06-6232-5033申込累計4,500棟!(2019年7月現在)「外壁タイル落下」から考える品質問題「あんしん大規模修繕工事かし保険」管理組合を守る保険制度です!

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