大規模修繕工事新聞2019年8月号(第116号)
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2数のパターン提案してもらい、その中から3パターンを選択して住民アンケートにより、施工前の柔らかい色合いからシックな感じに変更。施工後も住民に好評を得ている。 3回目の大規模修繕工事だが主な内容は躯体補修、外壁塗装、防水改修、鉄部塗装等で、特別な工事を行ったわけではない。ただし築45年ということもあり、「躯体のダメージは大きく、やはり1回目、2回目の修繕工事とは違うと感じました」と現場代理人。バルコニーの天井裏など鉄筋爆裂の範囲が広く、成形する部位が多かったという。 また、住民の年齢層も高くなっていることから、わかりやすい工程の広報、掲示なども特別に気を使った。管理事会と工事会社の契約調印式管理組合立会いの竣工検査施工前の安全祈願祭の様子5号棟足場仮設の組み立て作業中鉄筋爆裂を補修している様子 File Data. 130 横浜市/県ドリームハイツ住宅管理組合築45年1,506戸、3回目の大規模修繕技術力、実績ある施工会社を選択 県ドリームハイツ住宅管理組合は築9年後の1982年、委託管理から完全自主管理を開始。1,506戸という大規模マンションで、事務局、園芸班、施設班、清掃班など、今も居住者有志がそれぞれの役割を担う体制を整えている。 そうした環境のもと、長期修繕計画検討委員会を中心に3回目の大規模修繕工事を迎えた。19棟という大規模マンションのため、A工区㈱カシワバラ・コーポレーション、B工区㈱アルテックと施工会社を分けた。 修繕委員長の鈴木さんは「工事前は理事会、長期修繕計画検討委員会、設計者、施工会社2社とともに週1回は会議を行い、工事内容の確認や住民説明会への対応について徹底して話し合いました」という。 外壁のカラーシミュレーションは関西ペイント㈱に多管理組合

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