大規模修繕工事新聞2019年6月号(第114号)
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◇6 一般社団法人日本マンション学会は4月19~21日、福岡市城南区の福岡大学等で福岡大会(第28回)を開催しました。 今大会のメインシンポジウムは「被災マンションの課題とそれをふまえての提言」をテーマに開催。その他「長寿化に向けたコミュニティ管理運営とコミュニティ形成」「終末を仮設定した管理システム開発」「認知症高齢者等の課題の解決視点について」「高経年分譲団地のストックの改善と再生」など7つの分科会報告を行いました。 また、21日午後からは福岡市東区に位置する香陵校区のまちづくりを見学しました。 香陵校区の特徴は、公共と民間との協力により、住宅はすべて高水準の集合住宅であることなどがあげられます。 特にネクサスワールドは、日本を代表する建築家、日本芸術院会員・磯崎新氏のコーディネートにより、国内外の建築家6人が集合住宅を競作したものです。海外の気鋭建築家が競演したマンション群として世界的にも有名な場所となっています。 今回の見学会では、この住環境を守り育てようと福岡市地域まちづくり推進要綱に基づき2014年に発足した「香陵校区まちづくり協議会」のメンバーに、マンション開発による住環境の形成と、街の魅力の維持と向上のための取り組みについて紹介してもらいました。 まちづくり計画に向けた活動では、全住民に対するアンケートやワークショップ、意見交換会を実施し、ルールやまちづくり計画の取りまとめを行っています。 協議会の代表者のお話では「まちづくり計画は福岡市の考えではなく、住民の要望をくみ上げ、住民管理をしていく必要がある」と発言されていたのが印象的でした。メインシンポジウムの会場設計/クリスチャン・ド・ポルザンパルク氏(1991年・フランス)設計/レム・コールハース氏(1991年・オランダ)設計/オスカー・トゥスケ氏 (1991年・スペイン)設計/スティーブン・ホール氏(1991年・アメリカ)見学会では香陵校区のまちづくり計画を体感日本マンション学会福岡大会海外の建築家が競演したマンション群4/19~21福岡・福岡大学等で開催メインシンポ「被災マンションの課題とそれをふまえての提言」

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