大規模修繕工事新聞2019年5月号(第113号)
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社電FAlU設R4●企業データ 「将来を考え、長年お付き合いをしていただく。それが弊社の特徴であり、建物を守ってきた215年の歴史こそ信用の表れだと思います」と小里社長は述べている。 江戸時代の文化元年(1804年)、下総(しもうさ)の国(現在の千葉県市川市を中心に茨城、埼玉、東京の一部)出身の初代文治郎氏が本所業平(現在の東京都墨田区)で柿渋問屋「下文(しもぶん)」を創業した。 柿渋(柿の果実を粉砕・圧搾して得た汁液を発酵・熟成させて作った材料)は当時、膳・椀などの生活用品の下地塗材、建築家屋の内外塗装材など、広い範囲・用途で採用されていた。 その後、明治時期に「下文商店」、昭和に入り「下文塗料店」、戦後に「八洲(やしま)塗料商会」等、改称を重ねて、1964年建築内外塗装吹付・塗装工事の責任施工として「ヤシマ工業㈱」を設立した。 創業から215年。「改修業界のワンストップ企業を目指し、常に建物全般を守り続けてきた」と小里洋行社長。現在のマンションでいえば、調査診断をはじめ、大・小規模の修繕、設備改修、耐震化、外断熱化など、建物全般について対応することができる。 長期的な視野に立ったインスペクション(検査・点検・検証)にも実績があり、3回目の大規模修繕工事プラス給排水設備工事を実施するなど「すべてはヤシマ工業で」というリピーターが多い。 リピーターを得るためには技術だけではなく、カスタマーサービス(CS=顧客満足)を上げるため、品質部会など協力会社との定期的な勉強会を設け、作業員への教育、コミュニケーションを行っている。所在地〒165-0026 東京都中野区新井2−10−11E-mai代表者小里洋行資本金1億円正社員数88人現場代理人数40人過去3年間の改修工事実績 2017年度 69物件 57.4億円 2016年度 94物件 55.1億円 2015年度 103物件 52.1億円特色… 建物総合診断からコンサルティング、大規模修繕、設備改修、耐震診断・改修等のハード面はもちろん、建物修繕のビジョンづくり、住民間のコミュニティづくり、まちづくり支援など、ソフト面のサービスにも力を入れています。名ヤシマ工業株式会社話03−6365−1818X03−6365−1828info@yashima-re.co.jpLhttps://www.yashima-re.co.jp立1964年11月(1804年創業)代表の小里洋行社長社内の就業の様子調査診断、大・小規模の修繕、設備改修、耐震化など改修業界のワンストップ企業を目指す2018年7月に移転・リニューアルした本社ビルの外観建物調査で不具合個所をマーキング本社ビルに掲示したPR看板作業員は「柿渋」ロゴマーク入りのベストを着用会社探訪建物を守ってきた215年の歴史こそ信用の表れヤシマ工業株式会社

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