大規模修繕工事新聞2019年5月号(第113号)
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2ない。 とはいえ、3回の大規模修繕工事や設備改修など、大きな工事の経験から、「住民のみなさんは工事中どうすればよいか知っている人が多く、協力的です」と施工を請け負ったシンヨー㈱の現場代理人。住民の高齢化が進み、半数くらいが日中在宅している住戸だというが、工事中の安全面も問題はないという。 工事監理は約15年の間、コンサルタントとして年間の顧問契約を結んでいる㈱建物保全センター。年間契約で建物(ハード面)だけでなく、管理運営(ソフト面)についても相談等をする関係である。 同社の工事監理は、週2回の終日監理が特徴。朝9時から日報の点検と現場確認、その結果を踏まえた打ち合わせの後、再度現場の品質管理を確認し、指摘事項や指2018年9月2日、管理組合、設計者、施工者が集い、近隣の神社で安全祈願祭を行った敷地内にある調整池の上に現場事務所、作業員詰所等を設置2017年に行った屋上防水の施工前、ドローンで撮影した航空写真雨が降ると雨水が溜まるため、仮設事務所は棟上げした植栽の仮置き場も調整池に設置駐輪場の天井に断熱材設置を施工している様子リニューアル事業本部 File Data. 128 埼玉・越谷市/越谷ファミリータウン管理組合コンサルタントと年間顧問契約を締結長期的スパンで考えられるメリットあり 築36年目にして3回目の大規模修繕工事を実施中。理事会の諮問機関である専門員会「長期修繕計画等建設関連検討部会」が中心となり、建物維持管理や計画的な修繕工事を行ってきた。 2012年には共用部分・専有部分の給水・給湯・排水管の一斉更新工事が完了。給水システムも高架水槽方式から直結増圧方式に変更した。この際、高架水槽は撤去したが、受水槽は防火水槽の役割として残している。 越谷ファミリータウンが特殊なのは、敷地内に調整池があること。集中豪雨などの際、河川に入る前に一時的に雨水を溜める池で、日頃は子どもの遊び場、テニスコート、公園として住民の憩いの場となっている。 工事を行う際、この調整池の上に現場事務所、作業員詰所、資材置場、植栽の仮置き場等を設置するのだが、雨が降ると雨水が溜まるため、棟上げをしなければなら管理組合

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