大規模修繕工事新聞2018年9月号(第105号)
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Q61 どうしてる?高齢者の見守り10 築30年を過ぎて高齢化が進んできました。そこで理事会が中心になって、日常から高齢者が集まって安否に気をつかう方法はないか検討しています。 問題は管理組合の活動にまったく協力してくれない方たちの対応です。最近は孤独死なども心配なので、高齢者見守りの対応例があれば教えてください。情報を第三者に伝えられるように携帯の緊急カードを作成し、全戸配布しました。②新聞販売店による「見守り」活動協定 高齢者の見守り活動のひとつとして新聞販売店と「見守り」協定を結びました。各紙の配達員が各棟や構内で、居住者の安否が心配される状況や安全防災上の異常を見つけたとき、管理組合と緊急センターに通報する仕組みです。③緊急時通報システム 警備会社と契約し、24時間遠隔監視システムを採用しました。各戸からの緊急通報(非常警報押しボタン、電話連絡)に対応します。④行政の制度の案内 所在する行政の制度では、一人暮らしの高齢者登録制度があります。この制度は登録するとペンダント型の非常通報装置が貸し出され、非常時の場合、ペンダントのボタンを押すと受信センターから地域の協力員が駆けつけるシステムです(設置料1,050円、利用料は所得に応じて0円~1,620円/月)。⑤その他 やはり、ご近所のさりげない見守りが必要です。郵便物や新聞がたまっている、最近見かけない、夜になっても電気がつかない、洗濯ものが夜になっても干しっぱなし、変な臭いがする等、何か異常を感じれば管理事務所に連絡するよう、皆さんに呼びかけています。  <参考:NPO湘南マンション管理ネットワーク研修交流会「マンション居住者の高齢化対策」>ベストアンサーに選ばれた回答見守り登録、新聞販売店との協定警備会社と契約、行政の制度等の活用を うちのマンションでは、自主的なサークルで、ゲートボール、麻雀、俳句、カラオケ等のクラブ活動をしています。また年1回、旅行会や落語会を開催して、高齢者同士のコミュニティを作っています。 問題は相談者のように、コミュニティに参加しない高齢者をどうするかということです。 これに対しては以下のような高齢者見守りを実践しています。①管理組合による見守り 事前に「見守り登録」に申請してもらった高齢者に対し、管理組合役員等により、週1回の自宅訪問や電話での声かけを実施しています。緊急時に意思が伝えられない状態の時のために、名前、電話番号、かかりつけ病院等の教えて!管理組合交流相談室リニューアル事業本部

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