大規模修繕工事新聞2018年9月号(第105号)
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『パリのガルディアンものがたり~フランス首都圏の共同住宅マネジメント~』著者/関川 華発行/西山記念すまい・まちづくり文庫A4判48ページ・定価1,080円(税・送料込み)2017年11月7日発売ISBN-13:978-4909395009購入希望は西山文庫あてに必要事項を記入し、メールで申し込む。npo@n-bunko.org『四谷コーポラス 日本初の民間分譲マンション1956-2017』編者/志岐祐一、松本真澄、大月敏雄発行/四谷コーポラス建替え推進委員会発売/鹿島出版社A4判209ページ・定価1800円+税2018年7月5日発売ISBN-13: 978-430608563310大阪支店:(06)4804-3123 神戸支店:(078)646-3511本  社 〒232-0025 神奈川県横浜市南区高砂町2-19-5           ☎045-225-8200東京支店 〒105-0023 東京都港区芝浦1-14-5           ☎03-5730-3950圏央支店 〒252-0231 神奈川県相模原市中央区相模原2-3-16           ☎042-704-9661『パリのガルディアンものがたり~フランス首都圏の共同住宅マネジメント~』 本書は、居住者管理の重要性を理解しながら、その限界にも目を向け、管理会社等による第三者管理の可能性を探ることを目的に、フランスの共同住宅(アパルトマン)の管理員(カルディアン)という職業を通して、住宅を長期間にわたり管理する手法、その背景にある考え方等を紹介している。 著者がフランスの共同住宅に着目した理由は2つ。 1つは、有資格であるカルディアン制度の導入が大衆化し、共同住宅の管理体制に伝統的に組み込まれているという点。もう1つは、団地の管理が都市計画と一体的に着手されており、住宅、住宅地、都市という空間的広がりに持続性のある管理を実現しようとしている点である。 本書より…「経済性や効率性に偏重した物理的な維持管理だけでは住宅や都市は持続しない。そこには必ず住み手がいる。住宅とそれを包含するコミュニティが、持続的な都市居住を実現することを目指しつつ、共同住宅とコミュニティとを持続的・広域的にマネジメントするための管理体制を我々は考え出さねばならない」民間分譲マンション1956−2017』 日本初の民間分譲マンションである四谷コーポラス(1956年竣工・28戸)が2017年、建替えが決まり、解体されることとなった。このマンションの歴史とともに、今ある多くのマンションの将来を見て取れるといえる一冊である。 (1)区分所有法制定前に行われていた所有関係の整理(2)今では当たり前の管理組合の立ち上げ、管理規約の作成(3)専有部分と共用部分の概念の設定(4)全員同意による建替え…どれをとっても現在のマンションの参考となる先輩マンションの生き様が見て取れる。 模索しながら作り上げられた管理方式が、その後のマンション管理のスタンダードを形作っていたといっても過言ではない。インタビューでは住民、分譲会社(管理会社)、建設会社等から、分譲当時の話も満載されている。 竣工当時のパンフレット写真、解体前の取り下ろしの写真等も収録されており、記録書としても価値が高いといえる。 竣工後60年、建替え完了とともにマンション再生の未来にも期待したい。『四谷コーポラス 日本初の本の紹介

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