大規模修繕工事新聞電子版dsk18-04
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 ある住戸で管理費等の滞納が続いていることがわかりました。住民は賃借人。区分所有者は近所に住んでいて、お店をやっていましたが、その店も今は閉まってしまいました。連絡もまったく取れません。 理事会ではどのような対応をとったらよいのでしょうか。ちょっと一息 人の体には、病気になったときに治る力というものが備わっています。生き物は、全て寿命を迎える…という宿命をもっていますが、本来の寿命以前に起こったトラブルに関しては、全力で治そうとする力が働いています。 皆さんがインフルエンザをひいても、しっかり睡眠をとって休めば自然に回復しますし、怪我をしても、しばらくすれば治っていきます。急性の病気は、一時的な原因によるものなので、比較的治りが早いですが、がん、アレルギー、糖尿病、血管疾患、認知症…というような生活習慣が関わる慢性疾患に関しても、習慣を改め、治る力を後押しする生活を心がけてゆけば、少しずつ快方に向かい、やがては治癒してしまうことも、数多く経験しています。 私達が快適に生きてゆくためには、それに適応した生活の仕方、食べ物、その人らしい生き方…というものがあります。 例えば、車にもいろいろな種類があり、それに合ったタイヤを履き、燃料を入れ、適した路を走る…というように♪ 当たり前のことかもしれませんが、おひさまが上がったら、交感神経が働き、陽気が増して活動しはじめ、お日様が沈んだら、リラックスし、副交感神経が働き休み、所に「公示送達」方法で、訴訟を提起します。 「公示送達」とは、区分所有者が行方不明のために訴状を送付できないことから、裁判所の掲示板に2週間掲示することにより、実際に送付したと同じ効果を得る方法です。 この方法を取ることによって、相手に呼び出し状が届いたのと同じ効果があり、判決を得て、強制執行することが可能になります。 管理組合(理事会)としては、まず債権を確定(「債務名義の取得」=勝訴判決をもらうこと)させたいところです。 理想的には主たる抵当権者に競売を起こしてもらい、競落者から管理費等を支払ってもらう方法です。競落し、新しく区分所有者となった人は「特定承継人」として、滞納管理費等を支払う義務が生じてくるのです。 また、賃借人が支払っている賃料を差し押さえる方法での回収も検討できます。 法律行為となる場合は法律の専門家に依頼したほうが、作業がスムーズにいきます。問題が深刻になる前に弁護士等のマンションに詳しい法律専門家に相談し、早期解決を目指すことが望まれます。明日の活動に備える…というような自然のリズム。 体にとってバランスのとれた食べ物を補給し、燃料を入れたら脳や筋肉を動かして消費するというエネルギーの収支。毎日を笑顔で過ごすことができる、心の持ち方。 このような、何でもないことが、私達の免疫力、修復力、治る力のスイッチのオンオフに大きく関係しています。 あなたがもし、重大と思われる病気の宣告をされ、気持ちが落ち込み、将来に大きな不安を抱えておられる…としても、焦ることはありません。 今までの生活を振り返り、あなたに適合した生活を始めることで、本来の治癒力が目覚めてゆきます。 治療をするにしても、しないにしても、養生は何の邪魔もしません。邪魔どころか、養生こそが治る近道と考えてください♪(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー・高田理恵/絵:そねたあゆみ)Q55 滞納者が行方不明、理事会の対応は?おもしろコラム10病気になったらはじめる養生「公示送達」で訴訟を提起呼出状が届いたのと同じ効果 一般的に管理費等の滞納者への対応は、①普通郵便・訪問による督促②内容証明郵便③支払督促の申し立て④訴訟提起による請求という流れになります。 しかし、今回は区分所有者と連絡が取れないということなので、親戚縁者を探し出し聞き出します。次いで登記簿謄本を取り、所有者が変わっていないか、抵当権等があるかどうかなどを調べます。 区分所有者の所在がどうしてもわからなければ、裁判ベストアンサーに選ばれた回答教えて!管理組合交流相談室

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