大規模修繕工事新聞1803(99号)
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た..201835ちょっと一息 小生の次女はアメリカ人と結婚し、子どもを授かった。その孫が小学校高学年になり、日本語が最近少し怪しくなってきた。お父さんと話す時はもとより母親と話す時も英語だ。特に母親に口答えする時とか喧嘩する時には日本語が出てこなくなった。私との会話も難しい日本語が混ざると、一時、テンポが遅くなる。 そんなこともあって、ポケットタイプの小さな翻訳機(ポケトーク)が開発されたとのニュースをみて、少し高い(3万円前後)と思ったが、孫との会話がスムースに行える一助になればと思い、早速予約した。 2月末に届くというので、心待ちにしていたところ、大学生の孫(長女の子供)に、「じいちゃん、そんなもの買わなくても、スマホの無料アプリで十分だよ」と教えられた。 VoiceTra(音声翻訳)という無料アプリで、国立研究開発法人情報通信研究機構の先進的音声翻訳研究開発推進センター(NICT)が開発した純国産の優れモノだ。 同センターの説明によると「世界の『言葉の壁』を打ち破り、グローバルで自由な交流の実現を目標として、多言語音声翻訳技術の研究開発と産学官(産業界、学校、官公庁)連携による社会実装を推進する」という。多くの人が使い込むことにより、翻訳精度が向上するので、◆ 気づいたときは遅かっ 築13年、27戸のマンションにAさんは1年半ほど前に入居、その時から理事会と総会が開催されていないということが耳に入ってきた。NPO日本住宅管理組合協議会/集合住宅管理新聞『アメニティ』2018年2月5日付第425号「論談」より その時点では確かめようがなかったので事実の把握に努めていたが、実際に総会の招集が1年半の間にないことを確認した。 Aさんは管理会社の担当者と会い、前もって伝えておいた決算書類などを見せるように迫ったところ、「サーバーが壊れてデータがふっ飛んだ」との説明があった。 なんとも都合のよい言い訳ではないか。バックアップは当たり前であり、決算書類は紙で残っているはずである。 後日、担当者から、修繕積立金等は社長が使い込んでいるとの説明があった。◆お任せ管理は問題が多い 管理会社の責任は重いが、管理会社に完全にお任せしている管理組合にも問題が多い。印鑑と通帳を管理会社に預けており、毎月の管理報告はおろか、年次決算も求めていない。 築後13年間、設立総会以降、総会は1回開催されただけ。総会がないので理事はいないし、理事会もない。 しかし管理会社から指名を受けた区分所有者が、名ばかりの理事長と副理事長に就いているのだが、極めて軽率な行為である。 管理会社はスキあらばと、管理組合のお金を狙っているのは本件で明らかであるが、管理組合のポケットの中身を知っているのだから当然か。 管理組合は、管理会社の掌の上に乗せられコントロールされていることにも気づいていない。◆自立的な思考と行動 なぜこのようなことになるのか、である。管理会社の確信的な犯罪的行為は、管理組合の甘さを見ながら進める。 逆に言えば、管理組合が主体的・自立的に自分たちのマンションを守れば牽制機能が働き、管理会社に不正のスキを与えることはなかった。 管理をすべて委託するということではなく、自分たちで考えて行動する。その一部を委託するのである。委託している部分は毎月の理事会でしっかりと報告させ、間違いがあれば指摘すればよい。 間違いがあればわかるということは自立管理ができているということである。 スキを狙う管理会社と付き合う最上の案は、管理組合の自主的・自立的な思考と行動であり、それが自立管理(NPO日住協論説委員会)である。 当面無料にしているらしい。今ははやりのAIの技術を駆使しているようだ。かくて、ポケトークの方は予約を取り消させてもらった。 自動翻訳アプリは「Google 翻訳」でも、既に実用段階に入っているようで、会話モードでは、音声入力で2つの言語をリアルタイム翻訳、スマホが通訳機に早変わりする他、外国旅行などで、レストランのメニューや店の看板などをカメラで撮ると即座に日本語に翻訳してくれるらしい。 次女に子供ができた時、英語を学びなおそうとしたら、娘から、「英語でなく日本語でしゃべるように」ときつく言い聞かされた。子どもたちが日本語もしゃべれるようにするためだということで合点した。 AIやスマホの発達で、世界中で言葉の壁がなくなる時代になれば、戦争の脅威も減ってくるに違いない。今まで、電話機能しか使ってこなかったスマホだが、これからはもっと色々な用途で使いこなせるようになりたいものだ。 (文:ジャーナリスト・井上勝彦/絵:そねたあゆみ)おもしろコラム11AI翻訳機管理会社の不正と自立管理の重要性

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