大規模修繕工事新聞1801(97号)
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◇◇ 6紙 上 採 録全建センター第32回大規模修繕工事本音セミナー11/26 東京・京橋 住宅あんしん保証本社会議室にてパークシティ溝の口管理組合の紹介 全国建物調査診断センターは11月26日、東京・京橋の住宅あんしん保証本社会議室で第32回大規模修繕工事本音セミナーを開きました。今回は川崎市のパークシティ溝の口から元理事長の鈴木寿一郎氏を招き講演を行っていただきました。 講演後は、㈱KAI設計の菅純一郎代表と㈱リノシスコーポレーションの佐藤成幸専務を交えたスペシャルトークショー。さらには会場の参加者からも活発な意見交換が行われ、非常に盛り上がったセミナーとなりました。 ここでは大好評を博したセミナーの一部を掲載します。所在地/川崎市高津区物件概要/ 1984年(昭和59年)竣工・SRC造・15階建て・12棟・1,103戸・ 都心へのアクセス、ショッピング等の利便性と、緑豊かな自然のバランスのとれた環境から「資産価値の下がらない優良物件」として周囲に認知されている。 (参考) 築34年目で76.8㎡の価格が約5,000万円という物件情報あり・ 2005年に立ち上げた修繕委員会による資産価値維持活動は、筑波大学の「マンション再生の成功事例」でヒアリング調査を受けるなど、高い評価を受けた。・ 防災・減災・高齢化対策として、住民防災組織による「災害対策名簿」を整備。「安心・安全な暮らし」のために住民自ら積極的な活動を行っている。・ 「SUUMO新築マンション首都圏版」の特集ページ「個性派21選!『名作マンション』の秘密」に、家と人の老いに向き合い「築100年」を目指すマンションと紹介された。<構成:編集部> 管理組合は区分所有者の集まりですけども、大規模なのでちょっと変わっています。 毎月1回合同会議というものをやっています。12棟ある各住棟の会合と、理事会の会合を2つやらなければいけないのですけども、似たようなことをやっているので、先人の知恵で合同会議と名付けて、月1回、住棟の会議と理事会と…さらに年1回の総会も2段積みで、午前中に住棟総会をやって、午後に管理組合総会をやるようなことになっています。 管理組合には今、7つ委員会があって、修繕分科会、防災・防犯分科会、環境分科会、財政分科会、規約総務分科会、広報分科会、それと昨年管理会社を変えたので、委託業務分科会がこの合同会議にぶら下がっています。 このマンションの強みといえるのは、さらに専門的な組織がありまして、修繕分科会の下に修繕委員会というものがあって、環境分科会の下に植栽委員会、ペット・ファミリークラブ、広報分科会の下にホームページ委員会がぶら下がっています。パークシティ溝の口管理組合 鈴木寿一郎元理事長 私のマンションは渋谷まで田園都市線の急行で14分、大井町線も溝の口発になりました。敷地の中にイトーヨーカドーがありますし、歩いて3分くらいで丸井があります。買い物には非常に便利なのかなと思っています。 現在も、坪単価で200万円を維持しているマンションです。理由は、初期の分譲のころは抽選など大変だったらしいのですが、最初に入居された方々が、住み続けられている、またその息子さん娘さんがパークシティ内で別部屋を購入され2世代で住まわれているかたが130世帯くらいいると推測しています。つまり、空き部屋がでるとローカル、それもパークシティ内でも消費されてしまうので、流通性がとても低いということが、価格が維持されている大きな理由の一つだと思います。セミナー会場風景鈴木寿一郎氏●大規模マンション元理事長経験談 「なんと言ってもコミュニケーションに尽きる!!」

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