大規模修繕工事新聞1801(97号)
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 施工業者選定は、公募で15社が集まったが、最終的に管理会社であるナイスコミュニティー㈱と工事専門会社の㈱アール・エヌ・ゴトーによる共同企業体、いわゆる「JV」に決まった。 大規模マンションでの大規模修繕工事は長い工事期間となることにより、ソフト・ハード両面の対応を考慮。日常の建物維持管理や管理組合運営業務に携わっているナイスコミュニティー㈱、大型物件の元請実績が豊富で技術力に自信がある㈱アール・エヌ・ゴトー。管理会社と専門業者が組むことによって、共用廊下床施工前⇒施工後理事会・修繕委員メンバーが足場に上がって検査に加わった毎年恒例の夏のお祭りを、今回は「YIG秋フェス」として開催地元小中学生のマーチングバンド、住民バンドやダンスを披露ISO9001・14001認証取得により、万全な品質管理と環境に配慮した施工管理システムを構築致し、お客様に安心とご満足を頂ける改修工事をご提供致します。エレベーター施工前⇒施工後模擬店も数多く出店し、多数の住民、または地元民で盛り上がった2 File Data. 112 横浜市鶴見区/ヨコハマアイランドガーデン管理組合745戸の大規模マンション工事は管理会社と専門業者のJVに発注 管理組合の運営に透明性を持たせようと、外部専門家であるマンション管理士と顧問に迎え入れたのが2010年、第7期の理事会だった。 取材当日にお話をうかがった管理組合の方々によると「理事会は輪番制。だけど住民に対する説明責任があります。その責任を担保する方法としてマンション管理士にお手伝いをしてもらうわけです」という。 大規模修繕工事は第9期の理事会が起案。第10期に修繕委員会を立ち上げ、マンション管理士にアドバイスを得ながら、どういう風に進めていったらよいのか検討していった。 「理事会は素人であること自体が武器です。わからないことを専門家に聞いて、理解していく。理解することで、理事会の口から住民に説明ができるようになるのです」 修繕委員会ではまず建物調査診断を行うため、設計コンサルタントをコンペにより選定。工事内容、費用がどのようなものになるのかを理解していった。 実際の工事は2016年の第13期から開始。745戸の大規模マンションのため、工期は13カ月で第14期の理事会にまたがったが、専門家の活用で継続性が保たれたといえる。管理組合

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