大規模修繕工事新聞1705(89号)
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人のくらしを美しく一級建築士事務所民の皆さんとの人対人の関係です」ときっぱり。「工事に対する信頼関係をいかに築いて最後まで保ち、喜んでいただけるか。そこに一番配慮しました」。 管理組合側は理事会が任期により工事計画途中で交代。施工会社を決定時と、実際の施工時で理事が変わってしまったため、施工中の理事会時の報告は、資料に写真や図面を入れるなど「わかりやすい資料になるよう心がけた」という。 足場がある程度設置された後には「お子様向けの工事説明会」も実施。イベント感覚で危険個所を説明、実際に現地を回って工事個所などをみてもらった。 玄関扉塗装工事では、玄関扉を開けての作業のため、塗装職人と居住者が作業についてのやり取りをするため、できる限り“営業向き”な職人を配置し、居住者が工事住居棟に囲まれた中庭には付属棟が存在する丸みがかった構造で足場の設置が難しい足場材の搬出入には念入りな計画を必要とした本 社:〒188-0011 東京都西東京市田無町1-12-6    http://www.sanwakenso.co.jp      0120-408-038営業所:埼玉・千葉・神奈川2集合住宅から公共施設まで。 File Data. 101 東京・西東京市/ヌーベルヴィラージュひばり管理組合工事の進捗は人対人の信頼関係いかに関心を持ってもらえるかが大事 12,600㎡の広大な敷地の中央に中庭と附属棟が存在し、それを囲むように3棟の建物がコの字型に配置されるなど、ランドスケープデザインが施された瀟洒なマンション。1回目の大規模修繕工事は躯体の下地補修、共用廊下の外壁や天井等の塗装、シーリング、防水など一般的な工事の他、敷地内の敷石洗浄などをメインに行った。 どこの現場代理人でもマンション大規模修繕工事で一番気を遣うところは、「新築工事と違い、限られたスペースと建物ごとに違う仕上がり状況、居住者の生活環境に支障が起きないような作業などを事前に検討して計画を立て、その期間がないときでも着工と同時に考えて臨機応変に工事を進めなければならなりません」という。 今回は建物の周囲に2重のセキュリティと柵・壁があり、足場材の搬出入には念入りな計画が必要だったという。また「各棟に吹抜けが32カ所あり、足場の作業工程に大きく影響が出ました」とも。 住居空間や造園スペースが特殊な形状の建物は、仮設工事計画に他の倍以上の知恵や経験が必要となる。 さらに部屋のタイプによっては、1住戸に南側と北側両方にバルコニーがあり、仕上げ工程が倍になるケースもあった。 このため、現場代理人に工程通り作業を進める上で重要視していることはと聞くと「理事会や修繕委員会、住経験と技術で資産を守り、向上させる大規模修繕工事のプロ集団。管理組合三和建装株式会社

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