大規模修繕工事新聞101号(2018年5月号)
21/50

201855..5南長津田団地管理組合 横浜市では平成25年度以降、住民が中心となって団地の課題や再生に取り組む管理組合を対象に、『住民発意の団地再生』を支援する事業を行っています。 高経年団地は近年、住民の高齢化や若年層の転出等から、空き住戸の発生、近隣や団地内の商店の撤退など、地域活力の低下が問題となっています。こうした団地では住民が中心となり、「団地の将来はどうなるのか」と問題意識を共有する必要があります。 支援事業に選定された団地には、コーディネーター費用の負担、課題整理や助言、団地再生マスタープランの策定等の支援を行っています。 建設から45年を経過し、団地内の住民約1,000人の高齢化率(65歳以上)が45%を超え、自助・共助への取り組みが懸念されていました。 こうした中、横浜市の団地再生コーディネーターとともの検討委員会を設置。住民の意見を広く求めるとともに、団地中央にある集会所を整備し、地域福祉・交流拠点「カフェみなみ」を増築。2016年5月にオー所在地:横浜市緑区長津田町竣工年:1971年(昭和46年)竣工建物概要:RC造4階建て・21棟・488戸管理形態:委託管理     (三井不動産レジデンシャルサービス)プンしています。 コーヒー、紅茶、日本茶等、1杯100円。カフェみなみ運営委員会に登録する40人の住民ボランティアが交代で接客しています。日に20~25人の利用があるそうです。 高齢者だけでなく、子育て世代を含めた多世代が集まれる場とすることで、住民間のつながりが作れる、そんな憩いの場となることが目的だといいます。 事業では同時に、既存の集会所も大・中・小の会議室の独立性を高め、湯沸しコーナーやトイレ等を改修し、利便性の向上を図りました。横浜市緑区に立地する南長津田団地「カフェみなみ」の入り口にある看板「カフェみなみ」の室内風景支援事業と同時に集会所の独立性を高め、トイレ等の改修も行った「カフェみなみ」の外観地域福祉・交流拠点「カフェみなみ」平成25年度「団地再生支援モデル事業」横浜市団地再生支援事業

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る