hoto俳句2018年10月号
15/43

夕闇や秋祭りの音山のぼる秋祭りの山車が街を練っている。ひところは小さな子供の数が少なく、寂しかったがこの数年は子らが増えているという。若い夫婦が60組以上いるようで、山車の集まる郷戸公園にも子等の声でにぎわっている。それでも、宇佐美地区の人口は年々減少しているというが、年寄りが亡くなっているからだろう。山の中腹にある葬儀場の火が今夜も灯っている。年寄り中心の街から若者中心の街に変貌するのもそう遠いことではない。

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る