photo俳句 2018年4月号
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吉原宿時を止めたり春の旅唯称寺の隣に金魚屋あり、入って行っても、店主は読んでいる新聞から目を離さず、お客に応対する風はなし。近郊のシャター通りを抜けて岳南鉄道吉原本町駅に着く。途中、懐かしいスマートホール店(もちろん、閉店していたが)や大きなふとん屋(店の奥で年取った店主がストーブに当たっている。)やミシン屋がかろうじて生き残っているが、お客が来る気配はない。街全体が昭和のままで時がとまっているようだ。

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