photo俳句 2018年4月号
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若い娘に席を譲らる春列車宇佐美から熱海に向かう列車に乗る。昼間にもかかわらず列車は混んでいる。座っていた若い娘が、どうぞと席を立つ。73歳になったといっても、まだ立っていても苦にならないと思ってはいるが、彼女から見るとヨボヨボの爺さんとすぐに分かったのかもしれない。席を譲って、そのままデッキのほうに移動した彼女。目元の涼しいきれいな女性だった。心根の優しさが眼ににじみ出るようだ。
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