大規模修繕工事新聞2019年4月号(第112号)
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 「大規模修繕工事は管理会社から提案されてから検討をはじめるのではなく、4、5年前から情報を収集しておくべきだと思った。このセミナーに出て、設計コンサルタントを2社紹介してもらい、管理会社の設計・監理費修繕検討委員会と日装の社員。中央が森本理事長漏水により先に工事を行った妻壁修繕検討委員会との定例会の様子建物の西側も開放廊下ではなく、ベランダタイプなので、作業員の移動に苦労した工程検査にも委員会が同行。 現場代理人から説明を受ける塔屋には日装の広報を掲げた2 File Data. 127 千葉・流山市/南柏パークハウス管理組合全建セミナー参加で自立管理組合へ「管理組合も勉強し、知恵を絞らないと」 竣工時には自治会が建物管理を運営。築12年後の1986年、管理組合を設立した。 以来、1988、1998、2008、2018年と10年周期で大規模修繕工事を実施してきた。4回目の大規模修繕工事となる今回は、6回目の理事長職となる森本幸ニ郎さんのリーダーシップにより設計コンサルタント、施工者の選定など、管理組合独自で行った。また、2000年に修繕検討委員会を立ち上げて以来、さまざまな職業のメンバーからの貴重な意見を得ながら、その集大成が実った工事といえるかもしれない。 さらに、これまで管理会社に頼っていた建物管理から、管理組合の自立ができたのは2013年4月の全国建物調査診断センターのセミナーへの参加だと、森本理事長は言う。管理組合

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