大規模修繕工事新聞2018年12月号(第108号)
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2018125..5事業内容ゼネコン勤務時代の 現場・設計・積算 の経験を活かし一級建築士事務所 イーストサン株式会社 を設立材を塗布するため、躯体の保護にも好影響がある。 設計者は「外断熱改修はデザインや光熱費より、躯体保護のほうに意識を高めるべき」とし、「大規模修繕工事の周期を1回飛ばすことも可能」と話していた。外断熱改修施工者:Sto Japan(シュトージャパン)株式会社■本社 〒102−0093 東京都千代田区平河町2−11−1平河町ロンステート1F ☎03−5216−1530代表者:佐々木 隆  設立:2005年(平成17年)12月資本金:6,600万円http://www.stojapan.com工事データ○工事名/イトーピア旭町外断熱改修 ○建物概要/1974(昭和49)年6月竣工・地上11階建て(1~7階:SRC造、8階以上:RC造)・60戸 ○発注者/イトーピア旭町管理組合 ○設計・監理者/㈲大橋建築設計室 ○外断熱改修施工者/StoJapan㈱○主な工事内容①屋上・既存/既存の保護コンクリート上にFRP防水(1992年改修済み)    内断熱材:屋根スラブ下スタイロホーム50mm・改修/既存FRP防水剥離、外断熱材(硬質ウレタンボード    既存アルミアングル笠木の再利用、斜め笠木の新設    1階共用部分の屋根はFRP防水の上塗り補修②外壁・既存/コンクリート打ち放しの上、吹き付けタイル塗装、1    内断熱材:スタイロホーム30mm・改修/湿式外断熱工法    外壁:EPS断熱材75mm、高耐久塗材仕上げ(Sto)    1・2階石目塗材、3階以上5階部分にて外壁色分け    FF排気塔周囲の加工    1階磁器タイル部分は石目塗材仕上げ、一部塗装③建具工事・改修/専有部分はカバー工法によるアルミサッシの交換    外壁断熱施工により、窓下端に新規の水切り材の設置④バルコニー・改修/既存のウレタン防水の上塗り補修    バルコニー先端に設置した既存サッシの撤去    既存スチール手摺を撤去し、アルミ製に交換    縦樋の交換、クラースリーブの開口⑤1階車庫内・改修/室内側外壁面断熱補強    天井内グラスウール充填⑥その他/玄関スロープ庇補修、1階ホール・廊下の内装更新および照明器具交換、スチールドア等の鉄部塗装、ドーバー工法による給排気塔部分の改修○工事時期/2017年〒136-0076 東京都江東区南砂2-2-16 東陽町グリーンハイツ301号TEL:03-5683-2403 FAX:03-5683-2426http://www.eastsun.jp E-mail: eastsun@js6.so-net.ne.jp50mm)+改質アスファルト露出防水階の一部は磁器タイル張り塗装断熱材75mmを貼りつけ1・2階は石目調の塗材で仕上げカバー工法によるアルミサッシ交換●大規模修繕工事コンサルタント ●建物調査・診断●設計 ●工事監理 ●長期修繕計画作成●設備調査診断・設計・工事監理1階ピロティ部分は断熱材の厚みがわかりやすいイーストサン株式会社一級建築士事務所大規模修繕工事における     管理組合様のパートナー File Data. 123 北海道札幌市/イトーピア旭町管理組合湿式外断熱工法で改修躯体保護にも好影響 2017年実施の外断熱改修事例。イトーピア旭町は過去2回、外壁塗装工事を実施しているが、住民の管理意識はあまり高いとはいえず、総会を行ってもほとんどが委任状で成立する状態であった。 とはいえ、築年が40年を過ぎ、特にサッシ回りの劣化がひどく、漏水などの問題も増えていた。そこで管理組合は湿式外断熱工法による改修を実施。屋上も既存防水を剥離して、50mmの断熱材を設置した。 外断熱改修は、既存の外壁面に断熱材をかぶせ、さらに弾力性や耐光性、耐衝撃性に優れた補強メッシュや下塗り・上塗り

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