大規模修繕工事新聞2018年11月号(第107号)
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..2018115ちょっと一息 都内に出なくても、裸のままでも出来る範囲の仕事(HP制作管理やメルマガ発信、リスティング広告管理など)を友人の会社から請け負って行っている。仕事の打ち合わせや情報交換などでスマホを持ってもらわなければだめだと言われてシブシブ普通のスマホに買い替えた。これまでもいわゆる年寄り向けスマホは使っていたのだけれど、電話機としてしか使っておらず、アプリの利用もままならなかった。 まだ、スマホの機能の十分の一も使っていないが、便利なことの発見の日々だ。車を初めて持った時のわくわく感に似ている。 車も自分の言うことを素直に聞いてくれることに感動したものだ。曲がるのも、止まるのも、発進するにも、命令通り、女房・子供よりずっと、従順に動く。 スマホも同様で、使える機能がたくさんあるのに驚く。これでは車を持つのは我慢するが、スマホは手放せないと若い人がいうのも合点がいく。しかしながら、スマホにかかる金額が自動車や他の産業の消費行動を抑制しているのも事実だ。 政府がスマホの料金をもっと下げろといって他産業へも消費が流れるように誘導するのもある意味正論ではあるが果たして効果があるだろか?いささか疑問ではある。スマホを使う範囲が拡大するだけに終わりはしないか。11 大規模修繕工事を計画、外壁改修を実施する管理組合にとっては、なぜ今年から急にという思いが募る。 施工業者も初体験だから、従業員を労働基準局の開催するアスベスト対応方法の研修会に派遣、一定の資格を取得させるなど、大わらわだ。 横浜市のA団地では、竣工後3回目の改修予定の外壁、階段室の天井(上裏)から採取した検体を検査機関に分析を依頼した。 その結果、7棟のうち2棟の外壁の仕上げ塗材、下地調整剤から0.1%から0.5%のアスベストが検出。階段の上裏からは、7棟全部からアスベストが検出された。 管理組合は、この結果を受け止め、工程を一部変更するが、逃げずにきちんと対応する方針を決めた。アスベストの処理費用は全体で850万円と見積もられた。 想定外の費用だが、予備費等で対応する予定という。 工期も1カ月延長になる。一方、横浜市では調査費用等の補助金の制度を新設したが、マンションについては対象外という。 住民にとっては、工事に伴い、外壁や上裏に含まれる微量のアスベストが飛散するのが一番の懸念だ。住みながらの工事だけに不安が募る。 アスベストは、公共施設、住宅、マンションなど建築物に断熱材、吹き付け材、保温材として使用されてきた。 しかし、その健康被害から1970年代から製造、使用が段階的に 昨年7月、環境省、厚生労働省が、マンション外壁などを改修する大規模修繕工事などについて、厳格なアスベスト飛散防止策を全国の自治体に出した。 県、市なども今年2月ごろから工事業者、設計事務所などを対象として説明会を繰り返し開催している。規制されはじめ、12年前の2006年には重量比で0.1%を超えて含まれるすべての製品の製造、使用が禁止された。 しかし、それ以前に使用された塗材や下地調整材などには含まれているため、外壁の釣り替えに伴い、足場仮設の設置で、外壁に足場つなぎ穴を開ける際などに、アスベストの飛散が懸念される。 一連のアスベスト規制を国、自治体が打ち出したのは評価されるが、管理組合、住民を対象とした説明の機会を設けないのはなぜなのか。 にわか勉強の工事業者の説明に任されているのが現状だ。正しく恐れて工事に臨もうとしている、管理組合、住民が情報面では置き去りにされている。 これから築30年、40年のマンションの外壁改修が増える。費用面でも、国、自治体が補助制度を設けるなど本格的な対策が求められる。(NPO日住協論説委員会) いつもいくスナックで、若い(といっても40代末だが)ギャルにスマホの使い方を教わることで、話が広がる。先日もスマホを持つようになって何が一番便利になったかと聞かれたので、懐中電灯機能があることだと答えたら、「そこかいな」と笑われた。 だって、これまで、夜、街に降りるのに懐中電灯は不可欠だったがこれが不要になったのは私にとっては大きなメリットなのだ。また散歩の時に常に携行していた重いカメラも持たなくなった。音声入力も大変便利だ。 俳句を趣味とするがこれまでは、録音機能を使って録音し、帰宅してから、書き起こしていたのが、音声入力したものをそのまま文字原稿として使えるのは驚きだ。 これからも、スマホを介して若い人との会話が盛り上がれば、電話代が多少高くなったのも我慢できる。(文:ジャーナリスト・井上勝彦/絵:そねたあゆみ)おもしろコラムスマホにチャレンジアスベスト含有の外壁改修 情報不足にさらされる住民NPO日本住宅管理組合協議会/集合住宅管理新聞『アメニティ』2018年10月5日付第433号「論談」より

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