大規模修繕工事新聞1802(98号)
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工事説明会を経て8月に着工。台風、長雨の中、年内完成を目指して工事を進めている。 物件の特徴としては、機械式駐車場が建物に近接しており、「仮設計画が難しかった」と施工者の営業担当が述べている。工事期間中は住民の車両の移動先として9台確保する必要があり、近隣の駐車場確保にも工事会社が尽力したという。開放廊下と住戸の間が吹き抜けとなっており、その部分にも足場を設置する必要があるなど、他のマンションよりも仮設費用がかかったという点もあった。 もちろん、築20年超ではじめての大規模修繕工事とあって、外壁でのクラックの発生や塗膜の剥がれが著しい状況にあった。 外壁仕上げ塗材が石調吹き付けもあり、また複数の防近隣マンションを対象にした工事見学会を実施10月中旬、大きな台風に備えて、養生シートをたたんでいる様子廊下側も吹き抜けで足場を設置した様子を説明汚れが目立った石調塗装面は、光沢の保持力・耐水性・耐候性などに優れているアクリルシリコン樹脂塗料を塗布完璧なバルコニーの養生2 File Data. 113 神奈川・相模原市/東急ドエル・アルス小田急相模原管理組合築20年超、初の大規模修繕工事駐車場建物近接で仮設計画も難しく 駅から徒歩6分、生活品は周辺ですべてが手に入る好条件に立地する36戸のマンションで、築21年目にして初の大規模修繕工事が実施された。 管理会社の変更などもあり、平成27年12月に現在の管理会社である日本住宅管理㈱リニューアル推進センターによる建物調査診断を実施。調査結果からコンクリートの収縮や地盤の変化・振動等によって生じるひび割れの発生、塗膜機能の低下、鉄部でのサビの発生等、遅ればせながら改修工事の必要性が確認された。 翌28年3月、日本住宅管理と設計・監理業務の委託契約を締結。6月、マンション内公募で5社がエントリー。見積もり比較により5社から3社に絞り、10月、ヒアリングにて㈱ラクシーに内定した。 翌29年7月、ラクシーから工事説明会資料、仮設計画の提出、タイルの見本焼きの確認等が行われ、住民への管理組合

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