大規模修繕工事新聞1711(95号)
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首都圏マンションリニューアル事業部 北海道支店 東北支店 横浜支店 中部支店 福岡営業所 実働するメンテナンス委員会は工事中も足場に上がって検査(全14回)に立ち会い、施工のやり残しがないかなどを確認するほど熱心。竣工検査でもコンサルタント工事説明会は近隣中学校にて漏水住戸のベランダ床の打ち直しスロープのモックアップ(模型)を作成2 File Data. 109 神奈川・横浜市/並木二丁目第一住宅管理組合実働メンテナンス委員会漏水の原因究明、足場で検査立会も 築30年を超え、3回目の大規模修繕工事を実施する554世帯の大規模マンション。ベテランの管理組合は外壁補修、塗装、防水などの一般修繕を「MUST項目」とし、その他、こうしてほしい、ああしてほしいという「WANTS項目」(建物機能維持改善、生活環境対策、防災対策等)についてメンテナンス委員会を中心に検討し、修繕項目に組み込む形をとっている。 WANTS項目の例として今回は1階エレベーターホール階段のバリアフリー化を検討した。具体的にはエレベーターホール前にスロープを設置するという工事だが、この承認を求める前にモックアップ(実物とほぼ同様に似せた模型)を作成。実際に設置して、見学会を実施した。メンテナンス委員会では「本工事を行うとなれば費用も多大、失敗は許されません。是非、体験され、実感されて設置可否のご意見をお聞かせください」と広報で周知した。 また、ベランダの床や天井からの漏水やサビ汁がにじみ出ている住戸に対しては、メンテナンス委員会も一緒に立ち入り、散水試験などで原因究明を行った。結果、漏水は給湯器配管貫通部からの雨水の流入、外壁タイル下地面のコンクリート打継ぎ部の欠損が原因と判明。漏水による劣化がひどい部位はベランダ床を一部打ち直したケースもあった。管理組合

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