大規模修繕工事新聞1709(93号)
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201795..3「もったいない」という。目視で診断したタイル欠陥数と実損数はおよそ5%と見積もればよく、コンサルタント会社に聞いても10%以上違う結果になることはない。その他修繕個所も目視でよく、住民アンケートの情報収集が貴重で、それで十分という考えだ。 結果、今回は設計・監理者ははぶき、管理組合が工事会社、工法、材料を選んだ。工事会社にしても、ロープ工法での外壁担当と、その他防水などの担当会社を分けて2社と契約するなど住み分けも行っている。 タイル補修は、SMC工法(ステンレスピンニング工法)を採用。特殊なエポキシ樹脂の注入ドリルを用い、余分なエアー溜りを発生させることなく、穿孔→樹脂の注入工事データ○工事名/第2モアクレスト上星川大規模修繕工事○建物概要/1989(平成元)年12月竣工・RC造・7階建て・78戸 ○発注者/モアクレスト上星川管理組合 ○施工者/㈱長谷工リフォーム(外壁以外の屋上や鉄部、内装他)・㈱エーファイブ(ロープによる工事…外壁タイル他) ○主な工事内容/外壁補修/シーリング/鉄部塗装/バルコニー防水/屋上防水/エントランス屋根防水/その他建築雑工事 ○工事金額/約7,000万円 ○工期/平成25年9月~平成25年3月→ピン挿入の3工程、騒音も極めて小さい。 アルミのサビ対策も、管理組合がアルミ・スチール・ステンレスの補修会社・工法を探し出して採用した。 こうした工事ができるもの中心となるリーダーがいればこそ。修繕委員長の川端志行氏は「工事がよくなるかは現場代理人が一番重要だけれど、職人がどれだけ気持ちを入れて作業をしてくれるかも大事。工事前に住民と職人で交流会をやって志気を高めてもらいました。職人がやってくれればコンサルの工事監理や検査なんて不要」。 管理組合からの配慮がどれだけ工事の品質をあげるか―大切なのは、やはり発注者としての自覚である。マンションの建物調査から大規模修繕工事まで外壁タイルの仕上げ材にはグレードの高いものを使用アルミのサビ対策も、管理組合がアルミ・スチール・ステンレスの補修会社・工法を探し出して採用したアルミの支柱の水たまり防止対策も実施近隣マンション住民を集めて工事見学会を実施伝統に培われた信頼と技術を提供いたします。東海塗装株式会社リニューアル事業部

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