大規模修繕工事新聞1706(90号)
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書を配布し、7月の臨時総会で㈱カシワバラ・コーポレーションを内定した。 選定理由として、管理組合では「営業マンの反応がよく、レスポンスが早かった」ことをあげている。見積書の作成の際も、真っ先に現場に来る、質問などもてきぱきしている。こうした態度が次第に「信頼感を得られた」と理事や修繕委員らに浸透していったようだ。 こうした態度は業者選定後も変わらず、住民の生活動線と資材搬入計画の作成、住民説明会での対応など、動きの速さや丁寧な仕事で応えてくれたので安心したという。 競争入札によって費用が抑えられたメリットもあった。当初、考えていた利便性の向上についても、集合ポストや洗濯物干し金物の交換、階段室内手すり新設など、基階段室前の足場は、特に落下防止を強固にした組み立てを行ったメーカーによる既存防水状況の確認バルコニー床のズレを確認バルコニーの手摺りを塗装(中塗り作業中)外壁塗装(中塗り作業中)2 File Data. 102 神奈川・大和市/つきみ野ビレジDブロック管理組合3回目の大規模改修初の競争入札で充実した工事ができた 3回目の大規模改修工事。今回、はじめて見積り合わせによる競争入札を試みた。同時に、「利便性の向上により、財産価値を高める」ことを意識していたという。 工事計画は平成27年、管理会社から提案された。1、2回目の大規模改修や設備改修も、管理会社が施工を行っている。 今回は、大規模改修工事に伴い管理組合が修繕委員会を発足。今までは、管理会社主導の下で行っていた大規模改修工事を修繕委員会主導の下で建物の調査・診断を行い、報告書を作成した。 しかし、築40年近くとなって住民が高齢化し、修繕積立金の値上げや一時金の徴収は容易ではない。一方、建物をグレードアップさせるような費用のかかる工事の必要性も感じている。 そこで、修繕委員会の報告書に基づき、共通仕様書・見積書を自分たちで作成。管理会社の言われたとおりの業者選びではなく、競争入札による業者選定をはじめて行ったのである。 平成28年4月の定期総会後、応募のあった施工会社5社に共通仕様書・見積管理組合

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