大規模修繕工事新聞101号(2018年5月号)
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..201855ちょっと一息 いつもは3,000~4,000円程度の家人の電話代の請求がいきなり1万7千円もきた。 食事の用意が出来たとか、帰りが遅くなるとかといった通話程度しか使わない電話だ。 いわゆる格安スマホとの宣伝につられて購入を決め、1年ほど経つ。当初、家の中ではつながるのに、外からではつながらないので、同スマホ会社に電話すると、IP電話(インターネット回線を利用)なのでWi-Fi電波の使えないところでは通話できないとのこと。 宣伝などでは、子供に持たせて、格安で使えるようなイメージだが、これではフリーWi-Fi環境のほとんどない田舎では無用の長物だ。 仕方なく、途中で、ドコモ回線でつながる契約内容に変更。すると外からでもつながるようにはなったが、電話料が倍増した。 よくよく調べてみると、電話機能しか使わないユーザーは割高になることが後で分かった。要は電話機能しか使わない、使えない人はガラケーの方が得だということ。 高額通話料に疑問を呈したら、通話記録を郵送してきた。高額になった理由が判明した。家人との3回の通話記録だけで約1万円になっていた。原因は、用が済んだのに電話が切れていず、長電話をしていた状態になっていたのだ。スマホの使い方もなかなかマスター出来ない老人には不向きである。 対策として、無線ブザー(呼び出しチャイム)で私の書斎と家人のいる階下をつなぎ、食事や風呂の用意が出来た時は、ブザーを押すことにした。 この機器はわずか1,500円。これで、電話料は元の安さに戻った。(文:ジャーナリスト・井上勝彦/絵:そねたあゆみ)おもしろコラム15格安スマホの甘い罠

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